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女性エンジニアへの転職は未経験でもできるの?適正や職種を解説

2023.08.17

IT技術は発展し続けており、さまざまな場面で用いられ、今後もIT技術の需要は増加が見込まれています。
同時に、IT企業の人材不足の問題も顕在化しており、現在、未経験でもエンジニア職への転職がしやすい状況であるといえるでしょう。
また、ライフステージが変わることで働き方に影響が大きく出る可能性が高い女性にとって、エンジニア職はおすすめです。
本記事では、女性が転職を考えた際、未経験でもエンジニア職に就けるのか、また、適正やエンジニア職の職種について、解説します。

女性エンジニアの具体的な仕事内容

エンジニアとは、情報技術者のことをいい、複数の種類があります。

エンジニアといえば、プログラミングをしているイメージが強いですが、プログラミング以外にもさまざまな仕事があります。

エンジニアの職種には、主に以下のような職種があり、それぞれの職種によって業務内容は異なります。

・プログラマー

・セールスエンジニア

・インフラエンジニア

・ネットワークエンジニア

・Webエンジニア

・フロントエンドエンジニア

・マークアップエンジニア など

どの職種であってもシステム開発には関わりますが、クライアントとの渉外といった外部と関わる仕事から、コーディングやプログラミングを中心に行うもの、また、実際に構築されたシステムがきちんと動くかをテストするものなど、業務は多岐に渡ります。

自身の適正にあった分野のエンジニアになることが大切です。また、開発するシステムについても、個人の一般ユーザー、または企業といった法人を対象にするかなどで、求められるスキルが変わってくるといえるでしょう。

高いプログラミングスキルがなければできない仕事もありますが、未経験の女性であっても、まずは簡単なところから関わっていくことで、スキルを身につけつつ、キャリアアップしていくことが可能です。

女性にエンジニアへの転職をおすすめする3つの理由

男性が多いイメージのあるエンジニアですが、結婚や出産、育児などで生活環境が変わりやすい女性におすすめの職業といえます。

また、技術職であるため、技術を身につけることで、働き方や働く場所など、さまざまな選択肢が選べることも大きな魅力だといえるでしょう。

女性にエンジニア職への転職をおすすめする具体的な理由を紹介します。

ライフスタイルが変わっても働きやすい

IT業界はそのほかの業界と比較して、在宅勤務やフレックス勤務を導入している企業が多いです。
そのため、結婚や出産、育児などで、働く女性自身の生活環境が変化した場合でも、続けて働くことができる可能性が高いといえます。
また、プログラミングなどの専門スキルを身につけていれば、生活環境に合わせて転職することも可能です。
IT業界は人材の流動が活発で、新しい企業に勤めるほか、元の職場に戻るなど、さまざまな転職機会があることが特徴といえるでしょう。
同じ企業で長く続ける選択肢だけでなく、自身の生活に合わせた働き方を選択しやすい点は、女性がエンジニア職に就く大きなメリットだといえます。

性別に関係なく実力がある人が評価される

エンジニアでは、性別に関係なく、実力や結果によって評価される傾向が強いです。
IT業界自体がまだ若いため、全体的に若い企業が多く、年功序列型の日本の大手企業とは社風が異なる場合が多いといえるでしょう。
知識や技術があれば、実力に見合った評価をしてもらえるため、キャリアを積んだり、さまざまな経験をしたりするチャンスを掴みやすいです。
また、自身で新しい知識やスキルを学び、活かそうとする意欲があれば、性別に関係なく活躍でき、その点で、女性にとっても働きやすい業界です。
ただし、実力主義の職場よりも安定性を優先したい人には向かない可能性があります。

高収入が見込める

エンジニアの年収は、給与所得者の平均年収よりも高く、また、IT業界全体の平均年収も全体より高いため、そのほかの業界に就職や転職するよりも、高収入が見込めます。
スキルや技術を磨くことで、平均年収以上の収入を目指すことも可能です。
また、IT業界は今後も発展、拡大していくことが予測されるため、業界や職種においても将来性が期待できます。
実際に、令和4年の厚生労働省の調査でも、情報通信業は賃金が対前年比で1.4%アップしています。
実力をつけたエンジニアとなることで、さまざまな活躍ができ、さらに高収入を得ることができるでしょう。

女性でエンジニアに転職する際に向いている人の特徴

女性でエンジニアへ転職する場合、エンジニアに向いている人の特徴について紹介します。

エンジニアは専門職であり、日々更新される技術を継続的に学び、実践していく仕事です。

そのため、人によって向き不向きがあるといえます。

転職で後悔しないためにも、自分自身にエンジニアの適性があるかどうか、一度チェックしてみましょう。

細かい作業が得意な人

エンジニアは、主にプログラミングをして、システムを構築する仕事をします。

小さなものであっても、ミスがあればシステムが正しく動作しないなど、システム全体へ大きな影響を与えかねません。

そのため、細かい作業が得意で、細かいミスにも気づける性質の人には向いている職種であるといえるでしょう。

また、任されたタスクについて、きっちりと仕事をこなせるかどうかも重要です。

1人だけでなく複数人でシステム開発を行う場合がほとんどであり、1人でも作業が滞ってしまうと仕事が完了しません。

丁寧に細かい作業をきちんとこなしていくことが求められます。

細部にこだわることができ、さまざまな点に気が回る人はエンジニアに向いている可能性が高いです。

スキルの幅をどんどん広げていける人

知的好奇心を持って、自身のスキルの幅をどんどん広げていけるような自己研鑽や自己学習ができるタイプの人はエンジニアに向いています。

エンジニアの接する技術は日々進化しており、自身の実力を向上させるだけでなく、キープするためにも、継続した学習は必要です。

IT業界は発展が目覚ましく、同時に、他の業界より変化のスピードも速いといえます。

そのため、常に新しい知識や技術を学び、トレンドや発展についていかなければ、すぐに実力不足になってしまう恐れがあります。

その上で、自身のスキルアップを目指して、さまざまな知識や技術を吸収できる人であれば、着実に実力を磨くことができ、エンジニアとしての活躍に期待が持てるでしょう。

最新の情報にアンテナを張れる人

エンジニアとして活躍するためには、最新の技術や情報をキャッチし、目まぐるしく変わる業界のトレンドや情勢について、知っておく必要があります。

例として、流行のプログラミング言語やブロックチェーンなどの新しい技術の情報を継続的に取得し、学んで、業務に活かすことが求められます。

また、知識や技術を知るだけでなく、習得し、実践していく力も欠かせないといってよいでしょう。

最新の情報を取得することにアンテナが張れる人であれば、エンジニア向きだといえます。

反対に、最新の情報の取得が苦手で、あまり興味も持てないといった性格の人であれば、エンジニアとして業界で活躍していくことは難しいかもしれません。

変化が多いことを好ましく思えるタイプであれば、第一線のエンジニアとして働くことに向いている可能性が高いです。

女性がエンジニアとして転職するときに必要なこと

女性がエンジニアとして転職を考えた場合、準備として必要なことを紹介します。

未経験での転職であっても、エンジニアとして働く以上、できるだけ職業や業務について事前知識を備えておくことが大切です。

転職後に役立つだけでなく、面接時などに本気度を伝えるアピールポイントとしても使えるため、事前準備はしっかりしておきましょう。

基礎的な知識を身に付けておく

エンジニアとしての基礎的な知識は、転職活動中に身につけておくことが大切です。

未経験の人材募集であっても、できるだけ早く、戦力になることが求められます。

また、実際に転職して仕事をする上でも、基礎的な知識がなければ、まともに仕事をしていくことは難しいといえるでしょう。

知っておくべきものとしては、業務で使用するパソコン自体の機能や装置のほか、企業が所属する業界知識が挙げられます。

IT業界といっても、インターネットやWebのサービスや、通信業、ソフトウェア、ハードウェアといった業界にさらに分かれています。

自身の希望する分野合わせて、基礎知識を学んでおきましょう。

募集している職種ではどの言語のスキルが必要なのかをチェック

自身が応募するエンジニア職において、どのような言語のスキルが必要なのかを事前にチェックしておく必要があります。

業務によって必要となるプログラミング言語が異なるためです。

開発現場で実際に用いられている言語を事前学習しておくと、転職活動でも、実際に業務に従事した際にも活用することができます。

習得の難易度や業界での需要も言語によって異なるため、勉強する前にチェックしておきましょう。

女性がエンジニアに転職する際のおすすめの職種

女性がエンジニアに転職する際に、おすすめのエンジニアの職種について紹介します。
エンジニアにもさまざまな種類があり、業務内容も異なるため、人によって向き不向きがあったり、感じる働きやすさが違ったりするでしょう。
エンジニア職には大きく分けて、「Webエンジニア」「インフラエンジニア」「開発エンジニア」の3種類があります。
事前にエンジニア職の違いを知り、転職活動の参考にしてください。

Webエンジニア

Webエンジニアは、Webに関するシステム構築を担う業務を行います。

制作するシステムの例としては、企業のWebサイトや、Web上での動作を目的としたアプリなどが挙げられます。

他のエンジニア職と比較して、女性の比率が高いため、女性にとって働きやすい環境が整えられている場合が多いといえるでしょう。

女性向けの商品や企業などに関わる仕事も多くあり、女性としての感覚を活かしてできる仕事も多く存在します。
Webエンジニアは主に、Webサイトの設計や開発を行い、そのほかのWebデザイナーといったWeb系の職種の人たちと協力して仕事を行います。
さらに、Webエンジニアとしてスキルを獲得すれば、自宅環境でも作業ができるため、スキルを副業に活かすこともできます。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークといったITのインフラに関連する仕事を行います。

具体的には、ITインフラの設計や構築、運用や保守をします。

また、インフラエンジニアの中でも技術分野によって、複数の種類があります。

Webや開発エンジニアと違ってIT基盤を取り扱う仕事のため、取引先も毛色が異なり、官公庁や金融業界などが顧客になる場合があります。

比較的、堅い印象が強いエンジニア職といえるでしょう。

保守の仕事があるため、夜間に仕事がある場合もあるため、応募する際は事前に確認しておくことをおすすめします。

ほかのエンジニア職と比較して、プログラミングをする機会が少ないことから、未経験でも転職がしやすい傾向があります。

開発エンジニア

開発エンジニアは、個人や法人が利用するシステムやツール、アプリを開発する仕事を行います。
システムの設計や製造、テストのほか、運用保守を担うこともあります。
業務内容が最も多岐に渡るといえるでしょう。
開発には、受託開発と自社開発があり、前者はクライアントからの発注を受けて開発し、後者は一般的に、自社でサービスや製品を開発することをいいます。
さまざまな業界や業種でIT化が進んでいるため、女性に特化した美容やファッションといった分野に強い開発を行っている企業などもあり、職場の選択によっては、女性視点を活かして活躍できることがあるでしょう。
また、汎用性が高いプログラミング言語を習得すれば、副業などにも活かせます。

まとめ

ライフステージの変化で生活に影響が出やすい女性にとって、エンジニア転職はメリットの多い選択肢だといえます。
エンジニアとしての実力を身に付ければ、高収入を見込め、業界の将来性にも期待が持てるため、、未経験でも挑戦してみることををおすすめします。
ただし、活躍するためには専門的な技術や継続的な自己学習が必要になるため、安易な転職には注意が必要です。
自分の適性をまずはチェックして、自分に合った企業やエンジニア職を見つけましょう。