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IT初心者でも業界で働ける?身につけるべきスキルと転職を成功させるポイント

2023.08.17

IT初心者でもIT業界へ転職・就職することは可能です。
しかし、IT初心者がスムーズに転職するためには、必要なスキルを身につけ、押さえるべきポイントをきちんと押さえて転職活動する必要があるといえるでしょう。
IT業界の基礎知識や身につけるべきスキル、また、転職を成功させるためのポイントについて紹介していきます。

初心者がIT業界に転職することは不可能ではない3つの理由

プログラミングなど、ITに関する業務をしたことがないIT初心者であっても、IT業界へ転職することができます。

また、自身に適性がある場合は、現在勤めている会社や業種よりも、IT業界に勤めている方が活躍できるかもしれません。

IT初心者でも、IT業界で通用する可能性がある理由について、具体的に3つご紹介します。

必ずしもプログラミングが必要とは限らないから

It業界で勤めるとき、必ずしもプログラミング業務をしなくてはならないわけではありません。
IT業界の中には、プログラミングを行わない業種もあるからです。
プログラム言語などのプログラミングの専門的な知識が必要となるプログラマーなどの業種だけでなく、事務職やサポート職、Webマーケティング、営業など、さまざまな業種が存在します。
プログラミング知識があれば、IT業界への転職に有利に働くことは事実ですが、知識がなくても、プログラミングをしない業種や社内研修制度の整った企業を志望することで、IT業界へ転職できる可能性があります。

初心者に限らず全員が常に学習をする業界だから

IT業界は技術の更新が早く、日々新しい情報を取得していく必要があります。
そのため、IT業界で仕事をしていくには、常に学習を続けていくことが求められます。
初心者だけでなく、ベテランであっても同様であり、技術の進歩に追いつくことができなければ、大きく活躍することは難しいといえるでしょう。
しかし、新しい知識を身につける積極的な姿勢があれば、学習を継続することで、活躍の場が増えることが期待できます。
勉強し続けることができる人にとって、IT業界はぴったりの業界であるといえます。
また、勉強することがスキルアップに直結する点も、IT業界の魅力だといえるでしょう。

最も重要な能力はコミュニケーションスキルだから

IT業界でも、コミュニケーションスキルは最も重要なスキルです。
そのほかの業界であってもコミュニケーションスキルは重要ですが、IT業界の仕事ではチームプレーも多く、情報をスムーズに伝達していくことが求められます。
自社のチーム内だけでなく、時には取引先や協業する企業なども含めて、コミュニケーションを取っていく必要があります。
また、必要な情報の伝達だけでなく、問題解決のためにも、コミュニケーションスキルは大切です。
ITについて初心者であっても、コミュニケーションスキルが高ければ、IT業界への転職できる可能性は高くなるといえます。

IT初心者が知っておくべき5つの分野

ITに関わったことのない初心者がIT業界へ転職する前に、まずは知っておくべきIT業界の5つの分野について紹介します。
IT企業といっても、取り扱う分野はさまざまであり、分野によっては仕事の内容も大きく異なります。
代表的な分野について、それぞれの特徴を知って、自身のIT業界への転職活動へ活かしましょう。

ソフトウェア

「ソフトウェア」はコンピューターやアプリ、ソフトなどの開発を行う分野です。
主に、システムエンジニアやプログラマー、ネットワークエンジニア、アプリケーションプログラマーなどの職種があり、システムの開発そのものだけでなく、設計やテスト、そしてネットワークのシステム構築や保守管理なども担います。
実際の開発に携わる機会が多いため、専門技術を学ぶことのできる分野だということができるでしょう。
開発技術を学び、身につけることができれば、フリーランスとして、企業に属さず、自身で仕事をしていくことも将来的に可能だといえます。

ハードウェア

「ハードウェア」は、ハードウェア製品の製造や販売をする分野です。
ハードウェアの具体例としてはパソコンが挙げられ、スマホや家電といったものも含まれます。
主な職種は、ハードウェアエンジニア、セールスエンジニア(技術営業)、組み込み系エンジニアなどがあります。
ハードウェアそのものの電子回路などを設計したり、ハードウェアの動作を制御するソフトウェアを開発したりする仕事を行います。
そのほか、営業職も存在しますが、IT知識が必要であることは言うまでもありません。
IT系ハードウェアはIT化が進む現在、多様化しつつあり、今後も拡大が期待できる分野だといえるでしょう。

情報処理サービス

「情報処理サービス」の分野は、企業の情報システムの構築や運用を主に担っています。
具体例として、銀行などの金融機関での決済システム、メーカーなどの製造業での生産や製造の管理システムなどの構築や保守、管理が挙げられます。
主な職種は、システムエンジニア、プログラマー、インフラエンジニア、セールスエンジニアなどです。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)化がさまざまな分野で進んでいる現在、情報処理サービス分野は今後も市場の拡大が予想されます。
金融以外にも、ヘルステック、アグリテックと呼ばれる、健康や農業に関する業界においても活用が進んでいる分野です。

Web・インターネット

「Web・インターネット」は、インターネットを通じて、社会が便利になるようなサービスなどを提供する分野です。
具体例としては、検索エンジン、SNSアプリ上での人と人とのコミュニケーションサービス、ECサイトなどがこの分野に含まれます。
主な職種は、UI/UXデザイナーやWebデザイナーといったWebクリエイティブ職、フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアなどを含むWebエンジニアがあります。
そのほか、バックオフィス業も、ほかの分野同様に存在します。
また、分野内のサービスは多様化しており、いろいろな企業が存在することもWeb・インターネット分野の魅力だといえるでしょう。

通信インフラ

「通信インフラ」は、インターネット接続のための通信回線や、通信を行うために必要な設備を提供する分野です。
通信インフラは、インターネットの利用が日常動作となった現代において、電気や水道などのインフラと並んで、必要不可欠なものとなっています。
通信インフラの代表的な企業としては、NTTやKDDI、ソフトバンクなどが挙げられます。
主な職種は、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニア、セキュリティエンジニアなどがあります。
通信インフラの分野はIT業界のなかでも技術の発展が早く、最先端の技術に触れられ続けることも魅力のひとつだといえるでしょう。

IT初心者が身につけるべきスキル

IT初心者がIT業界への就職のために、まずは身につけるべきスキルについて、3つ紹介します。
ITに触れたことのない人であっても、基礎的な知識をつけることから始めて、段階的に専門性を高めていくことで、IT業界で活躍できる人材になることができるでしょう。
スムーズに進めるためにも、最低限のスキルを身につけてから就職活動をスタートさせることをおすすめします。

PCの操作のスキル

基本的なPCの操作スキルは必須だといえます。
まずはパソコンについて、基本的な知識や操作を学び、慣れておきましょう。
IT業界での仕事は、プログラミング業務以外にも、会議や業務管理、資料の作成など、さまざまな業務をパソコンを使って行います。
オフィスソフトなどの使い方や、ショートカットキー、PCの接続など、なんとなくで使ってしまっている部分について、一度見直してみることが必要です。
スムーズな操作は、その後のプログラミングなどの習得や日常の業務で活かすことができるため、身につけておくことをおすすめします。

プログラミングスキル

基本的なPCの操作ができ、PCの扱いに慣れている場合、IT業界に就職する前にプログラミングの勉強をしておくことをおすすめします。
また、基本的なPC操作を身につけている段階であっても、プログラミングについて知識をつけておくことはIT業界への就職活動に活かせるため、実際のスキル習得までにいかなくとも、学んでおくことは重要です。
効率的な学習にするためにも、自身が希望する業界で使われている言語を事前にチェックしておくといいでしょう。
分からない場合は、IT業界への就職に強いエージェントを利用し、相談するなどして、情報を収集することが大切です。

コミュニケーションスキル

IT業界のどの業種に就く場合であっても、最低限のコミュニケーションスキルは必要であり、コミュニケーション能力が高ければ、プログラミングスキルなどのITスキルが低い場合でも、採用される可能性が高くなります。
また、IT業界で将来活躍していくためにも、コミュニケーションスキルは欠かせません。
IT業界に入った後、周囲より低いITスキルを補って業務効率化を図るためには、周囲への質問や相談を適時していく必要があるからです。
また、円滑なコミュニケーションはチームでの仕事が多いIT業界において必要不可欠であり、自分の存在感を示し、スムーズに業務を行うためにも、コミュニケーションスキルは身につけておきましょう。

IT初心者が転職を成功させるポイント

IT初心者がIT業界への転職を成功させるために気をつけたいポイントについて、3つ具体的に紹介します。
仕事をしながらの転職活動となると、時間的な制約も多く、心身ともに負担がかかることは否定できません。
スムーズに転職先を見つけるためにも、IT業界への転職へ向けた事前準備や情報収集をしておくことが大切です。

基礎知識を身につける

まずは、IT業界やパソコン、IT業界の業務についての基礎知識を身につけましょう。
漠然としたイメージだけでなく、具体的に業務内容を想像できるくらいまでの知識や情報を得ておくことは、転職先を見つける上でも必要です。
採用されて入社後、業務が想像と違うといった思いをすることになると、自身だけでなく採用側の企業にとっても損失が大きいといえます。
後悔しないためにも、業界や分野について、知識を身につけておきましょう。
また、自身の適性をチェックするためにも、プログラミングなどの実際に用いる技術の知識についても基礎的な部分を学んでおくようにしましょう。

業界や企業の研究を徹底的にする

IT業界や分野について、基礎的な知識を身につけた後は、業界や企業の研究をするようにしましょう。
現在の状況だけでなく、今後、どのような発展が予測されているのかについても調べておくことが大切です。
通信網の発達やさまざまな業界でのDXの推進などによって、IT業界や市場は今後も拡大が予想されています。
その上で、希望する分野がどのような拡大をしていくのかについて、事実を根拠のベースにして、知っておくようにしましょう。
業界や企業研究は、就職活動にそのまま活用することができます。
また、情報を収集し、研究することは、IT業界に入った後も活きる機会が多いため、就職活動の時期から慣れておくといいでしょう。

転職エージェントを活用する

IT業界に強い転職エージェントを活用することがおすすめです。
IT業界に特化した転職エージェントであれば、IT業界に精通したエージェントがさまざまなアドバイスや情報を与えてくれるため、スムーズに就職活動を進めることができるでしょう。
また、IT業界特化型の転職エージェントであれば、数多くのIT企業の求人を取り扱っており、自身にぴったりの企業が見つかりやすいといえます。
自身のIT人材としての適性に合わせた求人を紹介してもらえる可能性も高くなるため、積極的にIT業界向けの転職エージェントを利用するといいでしょう。

まとめ

IT業界への転職は、IT初心者であっても、きちんと事前準備を行い、情報収集や業界、企業研究をすることで成功させることができます。
まずは業界や業種への知識を増やし、どのような業種に就きたいのか、また、どのような分野を目指すのかを検討するといいでしょう。
また、自分だけでは適性が分からないといった場合は、転職エージェントなどを利用し、第三者に相談して転職活動を進めていくことをおすすめします。
後悔なく、スムーズにIT業界へ転職するためにも、IT業界について知識を備え、基礎スキルを身につけておくことが大切です。