コラム記事

IT業界へのキャリアチェンジで知っておくべき5つのポイント

2023.08.16

IT業界は世界的にIT化が進む現在、市場規模が拡大し続けています。
IT業界は常に人手不足であり、IT業界へキャリアチェンジを考える人も少なくありません。
しかし、未経験でのキャリアチェンジの場合、事前に知っておくべきポイントがあります。
IT業界へのキャリアチェンジに挑戦する際に知っておくべき5つのポイントについて紹介します。

IT業界へのキャリアチェンジ:他業種からIT業界に転職すること

さまざまな業界でIT化やDX化が進められ、ITが日常に欠かせないものとなっている現代で、IT業界は拡大し続けています。
AIの代替で人が行う業種が少なくなると予想されるいま、IT業界へのキャリアチェンジは仕事を続けていく上で現実的な選択肢だといえるでしょう。
他業種から、IT業界へキャリアを移行することをIT業界へのキャリアチェンジといいます。
IT業界は、拡大を続けているため、さまざまな分野でIT人材が不足しており、求人数も多いことが特徴です。
また、未経験での求人募集も数多くあり、他業界からのキャリアチェンジも不可能ではありません。

ITへのキャリアチェンジで知っておくべき3つのポイント

他業種からIT業界へのキャリアチェンジに挑戦する際に、事前に知っておくべき3つのポイントについて、まずは紹介します。
転職活動を行う前に、前提条件を確認した上で、IT業界へのキャリアチェンジを具体的に検討してみましょう。
先入観や固定概念に捉われずに、実際の状況を調べてみて、事実ベースで判断することが大切です。

IT業界に未経験からキャリアチェンジは可能

1つめのポイントとして、他業種からIT業界へ、IT関連の仕事を未経験の状態でキャリアチェンジすることは可能です。
IT業界は常に人手不足の状況であり、中途採用の求人も数多く出されています。
そのため、基礎的なスキルやコミュニケーションスキルが採用レベルに達していれば、IT業界にキャリアチェンジすることは可能です。
また、ITの技術の更新されるスピードは早く、常に勉強し続けなければいけないといっても過言ではありません。
そのため、IT業界にキャリアチェンジしたタイミングでは基礎的なスキルのみであっても、常に勉強し続けることで、業界で活躍できる可能性が高くなります。

IT業界で働くために必須の資格はない

専門的な知識を必要とするイメージが強いIT業界ですが、業界へ就職する際に必ず取得しなければならないといった資格はありません。
ただし、ITパスポートなどのITに関する資格を取得しておくと、基礎的なスキルを持っていることを示すことができるため、面接時などのアピールポイントに使うことができるでしょう。
また、必須の資格はありませんが、IT業界にキャリアチェンジする以上は、IT業界やIT技術についての知識や理解を深めておくことは必要です。
資格取得まではいかなくても、基礎的なスキルや知識を身につけておくことは大切です。

IT業界では柔軟な対応力が求められる

IT業界は、常に変化が多い業界といえ、技術の更新だけでなく、人材の移動も多いことが特徴です。
プロジェクトによって業務内容が大きく変わる場合もあるでしょう。
変化に対して柔軟に対応し、積極的に環境に適応しようとする人は、IT業界の適性があるといえます。
また、IT業界では、どの分野においても、突然のトラブル対応をしなければならない可能性があります。
システムのエラーなど、早急に対応しなくてはならないことが発生することもあるでしょう。
トラブルが起こった場合には、冷静に状況を確認し、柔軟な対応をする必要があります。
IT業界で活躍するためには、柔軟な対応力を身につけていなければならないといえるでしょう。

IT業界へのキャリアチェンジのメリット

他業種から、IT業界へのキャリアチェンジをする具体的なメリットについて、3つ紹介します。
IT業界は、変化が多く、技術更新と並行した勉強の継続が必要になる業界であり、他業種と比べて特徴が多いといえるでしょう。
しかし、実力を重視して評価してほしいと考える人や、変化を求める人にとってはメリットの多い業界です。

働き方の柔軟性が高い

IT業界では、フレックス制度やテレワーク、ノマドワークを取り入れている会社も多く、業務のさまざまな部分がIT化されている場合がほとんどです。
働く時間や場所の制限が少ないことは、ライフワークバランスを重視する人にとって、特にメリットが大きいといえるでしょう。
また、ライフステージの変化によって、生活環境が大きく変わる可能性の高い女性にとって、IT業界はキャリアを続けやすい環境である場合があります。
ただし、どのような制度があり、どれくらいの人が利用しているかは実際の企業ごとに異なります。
転職活動を行う際は、募集要項を読むだけではなく、企業について調べて情報を得るようにしましょう。

収入・昇給の幅が大きい

IT業界は、他業界と比べて、若い世代であっても比較的高い収入を得られる傾向があります。
IT業界の平均年収は約440万円で、全体平均年収の約400万円よりも高い水準であることが分かります。
また、特定の技術において高いスキルを持つデジタル人材に対しては、高額な報酬水準が提示されるなど、IT業界では実力で評価されやすいという傾向が指摘できます。
AIやビッグデータなどで高いスキルを持つ人材は、新卒での採用であっても年収1,000万円以上など、国内でも高額な報酬が提示されるなどの例があります。
勉強をして高度なスキルを身につければ身につけるほど、報酬に反映される可能性が高いため、モチベーション高く、仕事ができる業界だといえるでしょう。

専門的なスキルが身に付く

IT業界で仕事をしながら身につけることができるITスキルは、社内だけで通用するようなものではなく、IT業界で通用するスキルです。
プログラミングなどのITスキルは専門的なスキルであり、今後の自身が仕事する上でも、また、仕事を選択する上でも強い武器とすることができます。
未経験からのキャリアチェンジであっても、IT業界に入り、ITスキルを身につけることで、ステップアップしていける可能性は十分にあるといえるでしょう。
そのためには、IT業界へキャリアチェンジできた場合、それだけで満足することなく、自身のITスキルを磨き続けることが大切です。

IT業界へのキャリアチェンジで知っておくべきポイント

IT業界へキャリアチェンジをするとき、知っておくべきIT業界のポイントについて紹介します。
IT業界は、年功序列制度や終身雇用制度といった、これまでの日本の企業のキャリアイメージとは異なる働き方をしている人が多い業界だといえます。
また、安定性より、さまざまな点で変化の多い業界だといえるでしょう。
IT業界の傾向を知り、自身の転職活動に活かしましょう。

ベンチャーが多く成長性のある企業が多い

ベンチャーとは、これまでにない新しい事業を始めようとしている新興企業のことを指します。
IT業界は比較的新しい業界であり、また、昨今のインターネットの広がり、IT化やDX化の波によって、IT業界は拡大を続けており、さまざまな需要が新たに生まれています。
このため、IT業界にはベンチャー企業が多く、さらに、市場規模も同時に拡大し続けているため、ベンチャー企業に関わらず、成長性のある企業も多いといえるでしょう。
また、ベンチャー企業は大企業と比べて規模が大幅に小さいため、1人に任される仕事の質や量が大きく異なるといえます。
仕事にやりがいを強く求める人にとって、IT業界は向いているといえるでしょう。

自身のスキルや経験を活かせる転職が効率的

IT業界では、業界内の転職も少なくありません。
IT業界においては、転職はキャリアアップの手段の1つとして捉えられている傾向があり、自分自身のITスキルや経験を活かすために転職をする人が多くいます。
また、IT人材は常に不足しており、さまざまなIT企業で高いITスキルを持った人材を求めています。
そのため、現在勤めている企業よりも好条件でオファーを出してくれる企業が見つかりやすい点も、人材の流動が活発な理由として挙げられるでしょう。
さらに、変化が大きいことがIT企業の特徴のため、自身のスキルを最大限活かすことができない環境に変わってしまう可能性もあります。
その場合にも転職は効率的な手段であるといえるでしょう。

転職後も自分で学ぶ姿勢が必要

IT業界へキャリアチェンジができた場合や、また、身についたITスキルを活かすために転職をしたような場合でも、転職先で活躍するためには、積極的に学ぶ姿勢でい続ける必要があります。
IT業界は変化や革新が多い業界であり、有用な人材であり続けるためには、学び続けることが重要です。
また、転職後は、転職先の環境にいち早く慣れることが大切です。
ITスキルだけではなく、コミュニケーションスキルや積極性を最大限に発揮して、職場の戦力として業務を遂行していくことが必要だといえるでしょう。
業務についても、自身から積極的に学ぶ姿勢を見せることが大切です。

キャリアチェンジにおすすめなIT業界の業種

IT業界へキャリアチェンジをする場合に、おすすめのIT業界の業種について3つ紹介します。
ITに関する業務について未経験であっても、ポテンシャルやITスキル、コミュニケーションスキルなどが認められれば採用される可能性があります。
スムーズにキャリアチェンジするためにも、最低限のスキルを身につけてから転職活動を始めると良いでしょう。

Webエンジニア

Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションなどを設計、開発、運用、保守などを行います。
インターネット上でのシステム構築を担う業種であり、そのほかのITシステムの構築と比較して規模がコンパクトであることが多く、未経験でもWebエンジニアとしてのキャリアをスタートさせることができる可能性があります。
Webエンジニアには、主にフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアがあり、ユーザーの目に触れる部分か、サーバーなどの目に触れない部分かといった違いがあります。
Webサイト構築に使われるHTMLやJava Scriptなどの言語を事前に勉強しておくとよいでしょう。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、インターネットを利用する際に必須のサーバーそのものの運用や保守、構築を行います。
サーバーは、情報を保管する役割を担い、サーバーエンジニアはサーバーに関するさまざまな業務を行いますが、未経験者の場合、コーディングが必要な工程ではなく、運用や保守、監視業務を担うことになるでしょう。
サーバーエンジニアでは、高度なITスキルがなくてもできる業務があるため、未経験者でもキャリアチェンジしやすい業種だといえます。
スキルアップをすることで、上流工程と呼ばれる、要件定義や設計といった業務に関わることができるようになります。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様書に基づき、プログラミングを行なって、システムが実際に作動できるようにします。
プログラマーはエンジニアと異なり、コーディング作業が中心だといえるでしょう。
未経験でもプログラム言語を学び、習得することで、プログラマーとしてIT業界へキャリアチェンジすることが可能です。
プログラミングスクールや、独学で勉強し、スキルを身につけることが大切です。
また、就職する分野によって、使用する言語も異なるため、自身の就きたい仕事ではどのような言語が使われているのか、事前に調べておきましょう。

まとめ

ITに関して未経験であったり他業種からであったりしても、IT業界へのキャリアチェンジは可能です。
ただし、IT業界は変化の多い業界であり、柔軟性や積極性、自主的に勉強を続けていくことが求められます。
自身に適性があるかを検討した上で、IT業界についての知識や理解を深めて、転職活動を始めるようにしましょう。
IT業界へのキャリアチェンジをスムーズに行いたい場合は、IT業界に特化した転職エージェントを利用することもおすすめです。
IT業界に精通したエージェントに相談しつつ、自身にとってぴったりなIT企業を見つけましょう。